先に「定格」「平均」「ピーク」を分ける
発電機の合計定格が工場の使用可能電力とは限りません。ポンプ、採鉱機、精製機、燃料の前処理など、発電を維持する設備も同じ送電網から電力を使います。計画表では「発電機の定格」「通常時に表示される消費」「起動時や可変設備を含むピーク」を別欄にします。
判定式は、余力 = 発電側の利用可能出力 − 同時に稼働する全負荷です。たとえば発電機8台を各75 MWと仮定すると定格合計は600 MWです。補機と通常設備が420 MWなら見かけの余力は180 MWですが、可変設備が最大時に240 MW増えるなら合計660 MWとなり、平均負荷が低く見えても不足します。75 MWなどの固定値は1.1.xのモデル例です。
| 項目 | 入力する値 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 供給 | 発電機ごとの定格と稼働数 | 燃料・水・原料の供給が続く台数だけ数える |
| 常時負荷 | 採掘、搬送、製造、ポンプ | 区画を停止・再開して表示値を記録する |
| ピーク負荷 | 最大クロック・可変レシピ・起動負荷 | レシピの上限値を使い、平均値と混ぜない |
| 予備 | 利用可能出力 − ピーク負荷 | 0以下なら増設または負荷分離が必要 |
石炭発電は補機から先に立ち上げる
Plannerの1.1.x例で石炭発電機8台を各75 MWとして組むと、石炭は合計120個/min、水は360 m³/minです。これらは1.2の現行セーブで確認した実測値ではありません。実際に作る前にゲーム内レシピと各設備の表示を照合し、ポンプ・採鉱機・搬送機を負荷表へ加えます。
- 発電機だけを既存の送電網から分離し、消費工場が一斉に再起動しないよう遮断します。
- 石炭採鉱機と水ポンプを先に通電します。水と石炭が発電機の入力まで届くことを、配管・ベルトの実際の端点で確認します。
- 発電機を少数ずつ接続し、燃料が届いて出力が継続するのを見てから次の組を追加します。
- 発電が安定したら、製造区画を一つずつ戻します。追加直後に遮断される区画があれば、その区画の最大負荷と補機負荷を別に測ります。
- 仮設電源を外す前に、発電用の採鉱機・ポンプ・搬送設備が新しい発電網から給電されていることを確認します。
停電後は復旧順を負荷の役割で決める
ヒューズが落ちたら、まず負荷を発電維持・必須生産・後回し生産に分け、後回し区画を遮断して発電維持に必要な設備だけを戻します。一本の幹線に全設備を再接続すると、起動直後のピークで再び落ちる可能性があります。復旧中は一度に一つの区画だけを有効にし、接続前後の消費と発電機の稼働状態を記録します。
デイジーチェーンは電柱間の接続を並べる設計です。配線を簡潔にする機能として扱い、発電量や電力容量を増やす方法とは数えません。分岐を作る場合も、どの負荷を一緒に遮断するかを先に決めてから回路を組みます。公式アップデート告知にない距離や上限はここでは断定しません。
蓄電池は不足量から必要容量を出す
計画停電や一時的な不足を蓄電池でつなぐ場合、必要エネルギーは「不足MW × 継続分数 ÷ 60」です。例として、不足が400 MWで10分続くなら、400 × 10 ÷ 60 = 約66.7 MWhです。1台あたり100 MWhを使えるという1.1.xデータ例なら理論上1台ですが、満充電でない場合、放電出力の上限、接続負荷の変動、再充電時間を別に確認してください。これはゲーム内で検証した推奨台数ではなく、容量の計算例です。
不足量を測るときは、蓄電池の表示残量と送電網の消費を同じ時間間隔で記録します。充電中の消費を発電余力へ二重に数えず、停電をまたいで何分持ったかを実測してください。
| 症状 | 最初に比べる値 | 次の対応 |
|---|---|---|
| 発電機が停止する | 燃料・水・原料の入力が途切れた時刻 | 発電維持設備だけを残し、入力経路を上流から確認 |
| 区画を戻すと再遮断 | その区画の最大負荷と同時起動設備 | 小さい単位へ分割し、起動順を変えて再確認 |
| 蓄電池が予想より早く空になる | 実測不足MW、残量、経過時間 | 平均ではなくピーク不足で必要MWhを再計算 |
| 通常時は余裕があるが負荷ピークで落ちる | 可変設備の最大消費と余力 | 最大値で設計するか、その設備を別区画にする |
自分のセーブで再現して記録する
検証するなら、バージョン、発電機の種類と台数、レシピ、クロック、通常時とピーク時の消費、蓄電池の開始残量、停電から復旧までの時間を一枚の記録へ残します。値を変えるのは一度に一つだけにし、発電機の停止・ヒューズ・区画再接続のどれを成功条件にしたかを明記します。この記事の手順は設計方法の提案で、著者が現在のゲームで再現したという意味ではありません。