電力はクロックの1.32乗で増える
製造建物の消費電力は「基本電力 × クロックの1.321929乗」で決まります。この指数はゲームデータに入っている値で、理論値は log2(2.5) = 1.3219281 です。産出はクロックに比例するのに電力は指数で増えるので、上げるほど1個あたりのコストが悪化します。
具体的な倍率で見ると、クロック150%で電力は1.71倍、200%で2.50倍、250%で3.36倍です。産出で割った1個あたりの電力にすると、150%で1.14倍、200%で1.25倍、250%で1.34倍になります。逆にアンダークロックすると効率は上がり、50%運転では1個あたり0.80倍、25%運転では0.64倍です。同じ生産量を出すのに必要な建物は増えますが、電力だけを見れば下げるほど得だということです。
端数の稼働台数をどう割り当てるか
ソルバーは稼働台数を連続値で解きます。たとえばモジュラー・フレーム10個/分を標準レシピだけで作ると、鉄のインゴット8台・鉄のロッド7台・モジュラー・フレーム5台のようにきれいに出る一方で、鉄板とネジは4.5台という端数になります。実際のゲームでは0.5台を建てられないので、整数台とクロックの組み合わせに直す必要があります。
このツールは3つの案を出します。全台を同じクロックに揃える案(5台×90%)、整数台を100%にして端数だけ1台に寄せる案(4台100% + 1台50%)、上限までオーバークロックして台数を減らす案(2台×225%)です。製作機(1台4MW)の4.5台ぶんならそれぞれ17.40MW、17.60MW、23.37MWになります。案は消費電力の小さい順に並ぶので、電力が厳しいときは先頭を選べば済みます。
3案の性格は違います。全台同じクロックは電力が最小ですが、全台の設定を変える手間がかかります。整数台+端数1台は電力がわずかに増える代わりに設定が楽で、ライン分割もしやすい形です。オーバークロック案は電力が明確に増え、この例ではパワーシャードを6個消費します。
パワーシャードを使う場面と使わない場面
パワーシャードは1個でクロック上限が50%上がり、1台に3個まで、最大250%です。電力効率が下がることが確定しているので、電力が制約になっている工場では基本的に使いません。使うべきなのは、電力以外が制約になっている場所です。
典型は採掘設備です。資源ノードの数はマップ上で有限なので、ノード1つから取れる量を増やす手段はクロックしかありません。ツールでも採掘クロックは100%・150%・200%・250%から選べるようになっていて、これはパワーシャード0〜3個にちょうど対応しています。同じく、敷地が足りない場所、建設材料が高い建物(製造機や混合機)を減らしたい場合、コンベアやパイプの本数を減らしたい場合もオーバークロックが効きます。
製造側では、上限を上げても100%換算の必要稼働台数と材料収支は変わりません。変わるのは「その稼働ぶんを何台に割り当てるか」だけです。したがってクロック上限の設定は、材料の計算をやり直す操作ではなく、最後の割り当てだけを変える操作だと考えてください。
端数を出さない目標レートの決め方
そもそも端数が出るのは、目標レートがレシピ1台あたりの産出で割り切れないからです。鉄板は1台20個/分なので、60個/分ならちょうど3台、100個/分なら5台です。目標を1台あたり産出の倍数に合わせておけば、上流も含めて端数が出にくくなります。
ただし多段のチェーンでは、途中のレシピ比率がそろわないため完全に消すことはできません。モジュラー・フレーム10個/分の例でも、鉄板とネジの4.5台は目標の取り方では消えません。そういう箇所は無理に整数へ寄せず、アンダークロックで受けるのが素直です。過剰生産して溜め込むより、必要量ちょうどで低クロック運転にしたほうが電力も原料も減ります。
サマースループとの違いとツールでの手順
サマースループはクロックとは別の仕組みです。材料の投入量を変えずに産出だけを増やし、消費電力は指数2で効きます。対応建物にフル装着すると産出2倍・消費電力4倍(クロック100%基準)です。クロックが「同じレシピを速く回す」のに対し、サマースループは「同じ材料から多く取る」ので、原料が足りないときはサマースループ、台数や土地が足りないときはパワーシャード、という使い分けになります。
ツールでは、設定の「製造クロックの上限」を変えて結果画面の割り当てとクロック適用後電力を見比べます。上限は100%まで下げると全台がアンダークロックの案だけになり、250%まで上げるとオーバークロック案が候補に加わります。UIで選べる下限は10%です(ゲーム内は1%まで下げられますが、1台の稼働に100台建てる計画になるため実用上の意味がありません)。
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記事の条件を読み込んだ状態で計画ツールを開きます。目標レートや許可するレシピは、開いた後で変更できます。
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