「強い」の中身を先に決める
強い代替レシピと一口に言っても、効き方は4種類あります。同じ産出に必要な鉱石が減る、建物の台数が減る、マップ上の総量が少ない資源を避けられる、廃重油のような副産物を材料として消化できる、の4つです。鉄鉱石はマップ全体で92,100個/分採れるのに対し、カテリウム鉱石は15,000個/分、ボーキサイトは12,300個/分しかないので、同じ「鉱石30%減」でも価値は違います。以下では通常レシピと産出量をそろえ、レシピの入出力とサイクル秒数から求めた毎分レートで比べます。指標の読み方そのものは「代替レシピの選び方」の記事を参照してください。
序盤の鉄と銅
純鉄のインゴットは精製機で鉄鉱石35個/分と水20m³/minから鉄のインゴット65個/分を作ります。製錬炉は鉱石1個からインゴット1個なので、同じ65個/分に必要な鉱石は65個から35個へ46%減ります。代わりに電力は製錬炉2.17台分の8.7MWから精製機1台の30MWへ増えます。鉄合金のインゴットは鋳造炉で鉄鉱石40個/分と銅鉱石10個/分からインゴット75個/分で、鉄鉱石は47%減、鉱石の合計でも33%減です。精製機より早く使えて水も要らないので、序盤はこちらが手堅い選択です。
ネジは2本の代替が効きます。鋳造ネジは鉄のインゴット12.5個/分から直接ネジ50個/分を作り、鉄のロッドの工程を省きます。インゴット1個あたりのネジは通常と同じ4個ですが、ネジ260個/分をそろえたときの建物は13台から7.4台、電力は52MWから29.5MWに減ります。鋼鉄のネジは鋼梁5個/分からネジ260個/分で、製作機1台に鋼梁0.33台分と鋳造炉0.44台分を足しても建物は1.8台、電力は12.4MW、原料は鉄鉱石20個/分と石炭20個/分です。通常の鉄鉱石65個/分に対して69%減ります。
銅は純銅のインゴット(銅鉱石15個/分+水10m³/min → 37.5個/分)で鉱石が60%減、銅合金のインゴット(銅鉱石50個/分+鉄鉱石50個/分 → 100個/分)で銅鉱石が50%減ります。銅合金は鉱石の合計が通常と同じで、余っている鉄を銅に振り替えるレシピです。
鋼鉄とコンクリート
高密度鋼のインゴットは鋳造炉で鉄のインゴット40個/分と石炭40個/分から鋼鉄のインゴット60個/分を作ります。通常レシピは鉄鉱石と石炭を1個ずつ使って1個なので、鉄鉱石も石炭も33%減です。製錬炉1.33台が加わりますが、鋼鉄60個/分の電力は通常の鋳造炉1.33台と同じ21.3MWに収まります。コークス鋼のインゴットは鉄鉱石75個/分と石油コークス75個/分から100個/分で、鉄鉱石は25%減、石炭の代わりに廃重油25m³/min(石油コークスの精製機0.63台分)を消化できます。圧縮鋼のインゴット(鉄鉱石5個/分+圧縮石炭2.5個/分 → 10個/分)は鉱石50%減・石炭75%減と数字は最も良いものの、1台10個/分と通常の45個/分より遅く、60個/分には鋳造炉6台(96MW)と硫黄が要ります。
生コンクリートは精製機で石灰岩120個/分と水100m³/minからコンクリート80個/分を作ります。石灰岩はコンクリート1個あたり3個から1.5個へ半減し、製作機5.33台が精製機1台に置き換わります。電力は21.3MWから、精製機30MWと揚水ポンプ0.83台分16.7MWの合計46.7MWに増えるので、減らしたいのが石灰岩か電力かで判断が分かれます。
石油と燃料発電
石油系は差が最も大きい領域です。通常の燃料レシピは原油60m³/minから燃料40m³/minで、原油1あたり燃料0.67です。代替の廃重油(原油30m³/min → 廃重油40m³/min+合成樹脂20個/分)と希釈燃料(廃重油50m³/min+水100m³/min → 燃料100m³/min)をつなぐと原油30m³/minから燃料80m³/minになり、原油1あたり燃料2.67と4倍です。燃料式発電機は燃料20m³/minで250MWなので、この燃料80m³/minは4台分の1,000MWです。精製機1台30MW、混合機0.8台60MW、揚水ポンプ0.67台13.3MWを引いても約897MWが残り、通常レシピの原油30m³/minから得られる差し引き235MWの約3.8倍になります。
ターボ燃料は燃料22.5m³/minと圧縮石炭15個/分からターボ燃料18.75m³/minを作ります。燃料式発電機はターボ燃料7.5m³/minで250MWなので、この18.75m³/minは625MW、同じ燃料22.5m³/minをそのまま燃やした281MWの2.2倍です。追加コストは石炭15個/分と硫黄15個/分、精製機1台30MWと組立機0.6台9MWです。ターボ燃料と圧縮石炭は代替の接頭辞が付かないレシピなので、ツールでは常に有効です。
リサイクル・プラスチックとリサイクル・ゴムは、廃重油・希釈燃料・残留ゴムと組むと、原油30m³/minと水100m³/minからプラスチック45個/分とゴム45個/分が出ます。通常レシピで同じ量を作ると原油135m³/minが要り、廃重油67.5m³/minが余ります。原油は78%減で副産物も残りません。
アルミ・カテリウム・電子部品
カテリウム鉱石はマップ総量が鉄の6分の1しかないので、鉱石あたりの産出を上げる代替の価値が高くなります。純カテリウムのインゴットはカテリウム鉱石24個/分と水24m³/minからインゴット12個/分で、インゴット1個に鉱石3個だったものが2個、33%減です。ただし精製機1台30MWで12個/分なので、電力は製錬炉0.8台分の3.2MWから大きく増えます。溶融クイックワイヤーはカテリウムのインゴット7.5個/分と銅のインゴット37.5個/分からクイックワイヤー90個/分で、カテリウムのインゴット1個あたり5本が12本になり、同じ90本/分に必要なカテリウム鉱石は54個/分から22.5個/分へ58%減ります。
回路基板はシリコン回路基板(銅板27.5個/分+シリカ27.5個/分 → 12.5個/分)で石油を外せます。通常レシピで12.5個/分を作るとプラスチック50個/分、つまり原油75m³/minが要って廃重油25m³/minが余りますが、シリコン回路基板なら未加工石英16.5個/分で済み、電力も116.7MWから36.3MWに下がります。ケーブルは絶縁ケーブル(ワイヤー45個/分+ゴム30個/分 → 100個/分)でワイヤーが1本あたり2本から0.45本に減り、100本/分に必要な銅鉱石は100個/分から22.5個/分になります。代わりにゴム30個/分(原油45m³/min)が要るので、銅が足りないときの選択です。
アルミは効果が控えめです。電極アルミのスクラップ(アルミナ溶液180m³/min+石油コークス60個/分 → 300個/分)はスクラップ1個あたりのアルミナが0.67から0.6へ10%減り、石炭の代わりに石油コークスを使います。汚濁アルミナ溶液(ボーキサイト200個/分+水200m³/min → 240m³/min)はボーキサイトが17%減り精製機1台の産出も倍になりますが、通常レシピにあるシリカの副産物が出ないので、その分の未加工石英を別に用意します。
ツールでの活かし方
レシピ画面で手持ちの代替レシピをオンにし、同じ目標レートで「資源効率」「電力最小」「建物最小」を切り替えると、上の差が計画全体の原料・総電力・建物数として出ます。有効にするのは解禁済みのものだけにしてください。ハードドライブの優先順位は、差が大きい順に、希釈燃料と廃重油、鋼鉄のネジまたは鋳造ネジ、純鉄または鉄合金、高密度鋼、生コンクリート、溶融クイックワイヤー、シリコン回路基板、と考えると迷いにくくなります。
強いレシピが不利になる条件
鉱石が減っても、別の制約に当たると逆転します。第一に追加原料で、被覆鉄板のプラスチック、絶縁ケーブルのゴム、圧縮鋼の硫黄のように、石油や硫黄の供給線を新しく引く必要が出ます。第二に電力で、純鉄・純銅・生コンクリートは精製機と揚水ポンプの分だけ消費が増えるため、電力が足りない段階では通常レシピの方が回しやすいことがあります。第三に搬送で、コークス鋼は1台100個/分、汚濁アルミナ溶液は1台240m³/minを出すので、コンベア・ベルト Mk.2(120個/分)や配管(300m³/min)の上限を先に確かめます。結果画面で原料・電力・建物のどこが増えたかを見て、自分の制約に合う方を採用してください。
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ツールで試す
記事の条件を読み込んだ状態で計画ツールを開きます。目標レートや許可するレシピは、開いた後で変更できます。
鋼鉄のネジと純鉄を有効にしてネジ260個/分を計画する